About

金城昌太郎びんがた工房は、紅型師:金城昌太郎が沖縄の紅型(びんがた)の伝統の継承を伝えるために生まれました。「琉球紅型の美しさとは何か。」 その美しさを後世に残していきたいと想い、注文を一切受けずに60年間、自分の美学と向き合いながら制作している琉球紅型の工房です。

The Work

金城昌太郎は沖縄の伝統を今に映す紅型師です。琉球王朝の時代より息づく美を追求し、その貫き通した美学は見る人を惹きつけてやみません。

Aword

金城昌太郎は、沖縄県の無形文化財であるびん型技能保持者に指定されました。無形文化財びん型技能保持者指定は、沖縄県で、わずか7名のみの授与です。沖縄のびん型の歴史を生きて受け継ぐ証と感じます。

受賞歴

  • 昭和55年新匠工芸会 新匠賞 受賞
  • 平成元年10月新匠工芸会 稲垣賞 受賞
  • 平成9年4月8日沖縄県無形文化財 びん型技能保持者指定
  • 平成29年2月19日第51回 沖縄タイムス芸術選賞 大賞 受賞

Kinjo Shoutarou

金城昌太郎の作品へのこだわり

スケッチこそ原点

紅型師である金城昌太郎は、言います。 私の作品の原点は、大自然のスケッチにある。

琉球王朝時代に制作された沖縄の古典紅型にも、 初期の作品には本土の友禅模様を模倣したものがたくさんある。

そのような模倣した模様でも、 最初は誰かがデザインしないと作る事ができない。
という事は、 誰かがそれをスケッチした人がいた。

そう思った時に、 沖縄独特の創作紅型(びんがた)を作るには 沖縄の自然をスケッチしないといけないと思った。 と。

金城昌太郎の言う、スケッチとは、デザインや様式を超え、 原点となる自然や風景を絵に形に表すことだと感じられます。

昌太郎は、 沖縄本島あらゆる所にスケッチに行っております。
それは、自然の中にあるものから、デザイン、色合いと あらゆるヒントを得るための行動なのです。

デザインは型彫り技術で決まる

金城昌太郎は、琉球紅型のデザインは、「型彫り技術」で決まる。と言います。

その理由は、どんなに頑張ったスケッチも図案も
型彫りの技術が未熟では作者の意図を表現する事ができない!

と話します。

さらに昌太郎は琉球紅型の基礎を築いた
先人達の想いを少しでも感じる為に

「 ル ク ジ ュ ウ 」

という豆腐を乾燥させた道具を
型彫りの下敷きに使用します。

そして、昔から変わらない技法と道具を用いて制作する事で
琉球王朝時代の先人達も聞いたであろう
「音」を想像しながら昔と今をつなぎ
次の世代に人たちに琉球紅型の魅力を伝えていきたいと
昌太郎は話します。

時とともに深まる色彩

金城昌太郎は、言います。
天然染料は、「鮮やかだけど、時が経つと共に
深みが増す美しさがある。」

古典柄の鮮やかな配色が40年を経て
深みを増して感じます。

さらに昌太郎の色に対するこだわりは、
顔料を溶かす染料にもあります。

それは、「豆汁(ごじる)」です。

可能な限り新鮮な豆汁に顔料を、溶かします。
水彩絵具のように、
自分がどんな色を表現したいかを考え、
自分の納得のいく色ができるまで工夫しながら、
何度もチャレンジしながら作っていく。

そのような、こだわりと試行錯誤の中で、
時とともに深まる色彩が生み出されていきます。

Workshop

工房の場所は、沖縄の伝統あふれる首里にあります。

びんがた工房概要

  • 会社名:金城昌太郎びんがた工房
  • 住所:沖縄県那覇市首里山川町1-60
  • email:info@kinjo-shoutarou.com
  • 当主:金城昌太郎
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