こんにちは。
金城昌太郎びんがた工房の
金城(息子)です。
金城昌太郎びんがた工房では
毎月1回
琉球紅型の本物の美しさを知って頂きたくて
紅型職人である父の原点でもある
琉球王朝時代の紅型をご紹介しております。
今月は
松竹梅模様
です。
それでは早速
ご紹介いたします。
1つ目は
黄色地鶴松竹梅紅葉紋様紅型平絹袷衣装
黄色地に鮮やかな配色なので
あなたがイメージする
琉球紅型にとても近いと思います。
ここで1つ
改めて、感じて頂きたいのが
フツーに考えたら
黄色に赤や青、緑などの
配色にしたら
派手で下品に見えそうな所が
この紅型は
とても色が落ち着いていて
上品さを感じるのではないでしょうか?
これが、
紅型師:金城昌太郎が
後世に残したい
【時を重ねる事に深みが増す美しさ】
です!!!
2つ目は
白地松竹梅鶴朝葉紋様木綿紅型衣装
着物のサイズを見て
お気づきになられた方も
いらっしゃると思うのですが
こちらは
子供の晴れ着衣装になります。
松竹梅には
3つとも、
寒さに耐える事から「強さ」を
表しております。
松は
神が宿る木とも呼ばれ、
一年中枯れることなく緑色な事から
「不老長寿」
竹は
節目があり、
まっすぐ伸びることから
「成長」
梅は
寒い中でも花を咲かせることから
「強さ」
それぞれを表しています。
松竹梅には、
「辛い時期を耐え忍び
努力を続ければ、
いつか美しい花が咲き誇る」
素敵な人生が歩めますように。
と言う願いも
込められています。
3つ目は
朱地稲妻鶴亀松竹梅文様木綿紅型衣装
です。
地の色を「朱色」の色にしており
1品目同様、派手になりがちな所を
落ち着いた上品さを感じる逸品です。
また、亀のユーモラスな表情が
琉球王朝時代の絵師の表現力を高さを感じさせられます。
私自身も
今回の着物を通して
様々な視点から
琉球王朝時代の美しさを
伝える事ができて
とても嬉しいです。
本日も最後まで
お読み頂きまして
誠にありがとうございます。