琉球王朝時代の紅型の美しさを次世代へ絆ぐ為
「貧しくても良いから、自分の美学を貫いた」職人、
金城昌太郎。
その作品である帯を
ご覧頂く前に
どうしても一読していただきたい話があります。

原点である琉球王朝時代の着物や、金城昌太郎が制作した着物、帯などとともにご紹介しますので
どうぞ、1分間だけお付き合いください。

琉球紅型職人
金城昌太郎について

金城昌太郎は
沖縄戦で、父と姉を失い
母と二人で貧しい生活をしておりました。

高校進学は、
家計的にとても難しく
就職を考えていた
中学3年生の時、
担任の先生より

沖縄には世界に誇れる工芸がある。

しかし、
この戦争で
沖縄が大切にしてきた

紅型や織物、陶器、漆器の伝統工芸が
すべて焼き尽くされた。

生き残ったもので力を合わせて
復興させようと思う。

郷土の工芸のために
一生の仕事として
尽くす気のある者はいないか?

地味な仕事で、
これから復興させるのだから
一人前になるには10年以上はかかる。

だが、将来性のある仕事だ。」

と問われ、
紅型師になる事を決意します。

名渡山工芸館にて

15才で、名渡山工芸館にて従事します。

琉球王府の博物館にて
古紅型にふれながら、
色彩、模様の説明を受けます。

下記は、古紅型の参考写真です。

ある時は、
トレーシングをさせて頂き、
古紅型を写し、
古紅型の柄を彫りながら、
古きものに込められた
先人達のさまざまな工夫や
知恵、感覚を身をもって知ります。

工芸は、
無から生まれるものでなく、

【先人の歩みの中から学ん創るもの】

という事を学びます。

本家:城間びんがた工房にて

16才の時、
琉球紅型の本家の一つである
城間びんがた工房にて従事します。

名渡山工房で型彫りをしていたこともあり、
型彫りを中心に仕事を行います。

栄喜先生が描いた図案を
昌太郎が彫る
ということもしばしばあったそうです。

城間栄喜先生より、

【伝統の紅型師としての生き方】

を学びます。

首里高等高校での助手にて

26才の時、
沖縄県立首里高等高校
染織デザイン科の助手になります。

末吉安久先生より

【自由な発想の型絵染め】

を学びます。

また、稲垣稔次郎先生の書より

他の作品を模倣することなく
 自然に触れ自らスケッチし
 そこから創造をあみ出す

という、

【創作する大切さ】

を学びます。

下記の金城昌太郎が制作した創作柄の「キビの呼ぶ小径」です。

そして、
昭和4127歳の時に
現在の那覇市首里山川町に
金城昌太郎びんがた工房として
独立します。

 

琉球紅型職人
金城昌太郎の想い

昌太郎は、
職人の道を目指すきっかけになった

「沖縄には世界に誇れる工芸がある。」

を次世代に繋ぐ為に
原点でもある

『琉球王朝時代の紅型の美しさ』

表現する事を目指しました。

注文が増えると
お客様の意向を無視できなくなり
自分の美学が、
お客様の美学に
浸透されてしまうのを
恐れた為

問屋様、小売店様、
さらにはお客様からの注文を
一切受けず、60年以上、
ただ、ひたすら
「自分が美しいと思う琉球紅型」
創り続けました

その為、
金城昌太郎が制作した作品は市場にはあまり出回っておりません。

ですので、

あなたもこの投稿で
金城昌太郎の名前を
はじめて知ったのではないでしょうか。

もちろん、
注文を受けた方が
お客様の喜ぶ商品に
近づける事ができ、
職人としての
認知度も広がっていきます。

しかし、昌太郎は
職人として独立した際に決意した
琉球王朝時代の美しさを次世代へ伝える為に

「貧しくとも良いから、自分の信じた意思を貫こう」

と心に決め、
60年経った今でも、
自分が美しいと思う琉球紅型を創り続けています。

このような信念の元に
制作しているので
きっとあなたが
これまで見てきた
琉球紅型とは

何か違う

感じて頂けるのではないでしょうか。

金城昌太郎の実績

1.沖縄県指定無形文化財技能保持者

琉球王朝時代の紅型を表現し続けた金城昌太郎は
59
才の時に

沖縄県指定無形文化財保持者

として、沖縄県内6名の内の1人として認定されます。

昌太郎は、無形文化保持者に認定された事を
「自分がこれまで貫き通した想いが沖縄県に認められた。」
とても喜んでおります。

それと同時に
この技術をしっかりと
次の世代へ伝えていこうと決意し
80歳を過ぎた今でも
紅型職人の後輩達と一緒に

スケッチに行ったりして
積極的に指導をしております。

2.新匠工芸会 稲垣賞 受賞

昌太郎は、創作する大切さを教えて頂いた
稲垣稔次郎先生が立ち上げた新匠工芸会に入会します。

1989年には新匠工芸会で、
最も名誉ある
稲垣稔次郎先生を記念して与えられる
稲垣賞を受賞します。

これらは、
金城昌太郎の作品が単なる装飾品ではなく、
文化的な価値を持つ芸術作品である事を証明しております。

3.第51回 沖縄タイムス芸術選賞 大賞 受賞

2016年には、沖縄タイムス芸術選賞の大賞を受賞します。

さらには、その年の受賞者代表挨拶もいたしました。

いかがでしたでしょうか?

昌太郎の琉球紅型への想いを
感じていただけたら嬉しいです。

ここまでの長文をお読み頂きまして
本当にありがとうございます。

下記の作品一覧では
昌太郎の「想像する楽しさ」から生まれた作品を
多数、ご紹介しております。

すべて1点品で、次回制作は、未定の作品です。

お気に召された作品がございましたら
ぜひ、この機会にお求めくださいませ。

クリックして、詳細を見る。
金城昌太郎の帯は、卸を一切行っておらず
購入できるのは、こちらの直営ECサイトのみになっております。

Q&A:よくある質問

Q1.実際に作品(帯)を見るにはどうしたら良いですか?

A.金城昌太郎の作品は、金城昌太郎びんがた工房の「工房見学」にお越し頂き、ご覧頂くことができます。
工房見学では、父、金城昌太郎より、作品にまつわるエピソードを直接、聞く事ができます。


金城昌太郎が創り出す作品は、どれも一点品で、それぞれの作品には独特の美学と歴史が込められています。

 

Q2.なかなか沖縄に行く事が難しいのですが、
どうにか、作品を見る事はできませんか?

A.私、金城(息子)が
あなたのお住まいに
作品を数点、お持ちしてご覧頂く事も可能です。
※その場合、交通費(飛行機代)のご負担をお願いしております。

詳しくは、公式LINEより
ご質問ください。
https://lin.ee/4WD7ki3
>クリックして、公式LINEの友だち追加をして質問する。

Q3.お支払い方法は?

A.クレジットカード(VISA・JCB・マスターカード)、
銀行振込のいずれかでお願いしております。
お支払い方法は、24回まで分割可能です。

 

Q4.TV、雑誌、WEBメディアなどへの取材は可能ですか?

A.申し訳ございません。
金城昌太郎に関する取材は、一切、お断りしております。
ご理解の程、よろしくお願いいたします。

 

Q5.制作風景を見たいのですが・・・

A.金城昌太郎の制作風景は、下記のYoutubeよりご覧頂く事ができます。

 

Q6.本物の琉球紅型を見たいのですが・・・

A.金城昌太郎びんがた工房では、本物の琉球紅型を「琉球王朝時代の紅型」と定義しております。
琉球王朝時代の紅型は、那覇市歴史博物館で、ご覧頂く事ができ
金城昌太郎びんがた工房のブログでは、毎月1回、紹介しております。

琉球王朝時代の紅型は、こちらから
https://shoutarou-bingata.com/琉球王朝時代の紅型

末尾になりますが
最後までお読み頂きまして
本当にありがとうございます。

ここまでお読み頂きましたあなたと
工房で、直接お会いできる日を
楽しみにしております。

当主:金城昌太郎
息子:金城昌之

 

工房見学の内容を見る→